○幼少~学生時代についてお聞かせ下さい。
小学校低学年の頃に、友達と遊んでいた時のエピソードです。かくれんぼの逃げる範囲が姫路市全体と誰かが冗談で言ったので、そこから5km離れた姫路城まで直行しました。もちろん、誰も探しに来てくれませんでした(笑)。また、万引きしようとする友達に、原価率80%の商品なら利益率20%なので余分に4個売ってお店がプラスマイナスゼロになるなど、数字で説明し止めさせたこともありました。
西宮にある大学に入学した時のこと、地元の播州弁を標準の関西弁と思っていた私は、カルチャーショックを受けました。「ごーわく(とても腹が立つ)」「べっちょない(別にどうってことない)「だ~しょんどい(何してるねん)」。こんな播州弁が通じるわけがないですよね。
○社会人(サラリーマン)時代についてお聞かせ下さい。
大学卒業後、鉄鋼会社の営業マンとして約3年間勤務しました。従業員1000名を超える会社の看板を背負い、営業することの重みを知り、社会人とは責任感を売って給料をいただいていることを実感しました。その営業職時代、中小企業の社長様とお話をしているうちに、経営者の力になりたいと感じ、脱サラを決意して税理士の勉強を始めました。貯金を切り崩しながらの勉強だったので、精神的にも金銭的にも大変でしたね(涙)。税理試験に合格後、神戸の税理士事務所で2年間勤務し、妻の祖父が営んでいた税理士事務所を承継することになりました。
○経営者としての喜びや苦労についてお聞かせ下さい。
正直なところ、経営者としての喜びや苦労は、その立場にならないと分からないと気付いたことが一番の収穫です。部下を持つ経験が税理士事務所を開業して初めてだったのですが、一緒に策定した計画を達成できた時が経営者として一番喜びを感じる瞬間です。税理士業は、あらゆる業種のお金の流れや数字が見えるので、様々な業界について学べることが魅力の職業です。
人の育成については、育てるよりも「育ってもらえる環境づくり」が経営者の仕事ではないかと思います。今後もより一層、働きやすい環境づくりに努力していきたいと考えています。
○今後の社長自身の目標をお聞かせください。(プライベートでも構いません)
「税理士を子どものなりたい職業No.1に」することが夢です。優秀な人材が税理士を目指し、たくさんの有資格者が日本中の中小企業を税務面・財務面からサポートすれば、日本全体が元気になっていくと思っております。
○日本の構造問題として改革・改善したいことがあればお聞かせください。
物価が安く、治安もよく、日本人に好印象を持っている国で日本人シティをつくり、移住を奨励してはどうでしょうか。少ない年金だけでも十分に生活できるような日本人シティが出来れば、老後の選択肢の一つとして考えられるのではないでしょうか。
○御社の仕事の魅力と苦労をお聞かせ下さい。
企業経営を続けるには、それを支える数字的根拠となる利益が必要です。税理士は、あらゆる業種が伸びるための数字的根拠を示し、経営計画策定のお手伝いができる魅力的な仕事だと感じています。ただ、計画が絵に描いた餅で終わっては意味がありません。お客様と一緒になって、餅をおいしく食べること、すなわち計画を達成するように歩んでいくことが重要です。それがなかなか難しいのも事実ですね。
○御社の強みをお聞かせ下さい。
通常の決算業務だけではなく、未来に向けて前向きな経営を続けていただくために、数字的な根拠をお示ししながら一緒に中長期の目標値設定をしていきたいと考えています。
また、当所はスタッフに恵まれていることも強みです。いつもきちんと仕事をしてくれる副所長の税理士“キチントの能力者”千代君、弥生会計インストラクターの資格を持ち笑顔で職場を和ませる“ニコニコの能力者”石橋さん、事務所の人事総務担当で引き締め役の“シュクシュク(粛々)の能力者”友紀さん。そして、企業向けの経営計画と個人向けの相続シミュレーションを得意とし、楽しく仕事をすることがモットーの“ワクワクの能力者”松下欣史(よしのぶ)と、一人一人がそれぞれの強みを生かしチームワークを発揮することで、お客様のご要望に対応しています。
○今後、どのような人材が欲しいかをお聞かせ下さい。
素直で価値観の合う人です。
○会社の理念と今後の目標を教えて下さい。
私の事務所では「RTB(Red To Black)、すべてのお客様を赤字から黒字へ!」という経営理念を掲げています。経営計画の策定を中心業務に企業の継続・発展に貢献していく税理士事務所として、顧問先黒字申告率100%を、お客様と一緒になって達成していきたいと考えています。
○日本を背負う若者へのメッセージ
現在は、どの業界もかなり厳しい状況になっています。それぞれの企業や個人が理念や目標、行動指針を持ち、しっかりと強みを発揮しないと選ばれる存在になれません。当事務所では、その目標や理念、強みといったことを「矢印」と呼び、みんながオリジナルの矢印を見つけてくださいという活動を展開しております。みなさんも自分の矢印を見つけてください。「君の明日はどっちだ!?」