○幼少~学生時代についてお聞かせ下さい。
小中高は国立の学校に通い、近所の人たちからは頭のいい子だと思われていましたが、勉強は全くでした(笑)。きっと、あまり勉強に興味がなかったのでしょうね。基本的に、恥ずかしがり屋で寂しがり屋ですが、調子に乗るとハメを外すこともよくありました。そのあたりは、あんまり変わってないです(笑)。
高校、大学時代は勉強よりも地元の祭りやサークル活動に打ち込んでいました。その活動を通して上下関係や筋を通すことの大切さを学びました。
○社会人(サラリーマン)時代についてお聞かせ下さい。
大学卒業後は大手メーカーに入社し、検査・測定器のコンサルティング営業をしていました。入社1年目は苦労しましたね。厳しいですが愛情のある上司に営業のイロハを叩き込まれ、自分なりに頑張りましたが中々成果が上がりませんでした(笑)。しかしコツコツの積み重ねが成功に繋がりだして、それが自信になったのか、翌年からは順調に実績が伸び、立場や役職も変わり、色々な経験をさせてもらいました。
私のスタイルは「買ってください」とは決して言わず、顧客のためになることを提案し続け「買わせて欲しい」と言っていただくようにすること。そのため、紹介やリピーターが多く、周りの人やお客様のお蔭で全社No.1を獲得したこともありました。
○経営者としての喜びや苦労についてお聞かせ下さい。
サラリーマン時代と最も違うところはやはり決裁権を持っていることだと思います。その裏には重い責任がありますが、むしろその責任を負えるところに大きな喜びを感じます。
難しい点は、やはり人ですね。会社を成長させるために、どのような人と仕事をするか。どのような人を採用するかを常に考えていますが、やはり人を見るということは難しいなと、常々感じています。
○今後の社長自身の目標をお聞かせください。(プライベートでも構いません)
さまざまなアイデアを事業というカタチにしていくこと。小さくてもよいので、多くの事業を増やしていきたいと考えています。そして、たくさんのステークホルダーの人たちと一緒に、自分自身で納得できる人生を歩むことです。
DRILLでの事業の他に、義父から引き継いだ家業の方も経営しています。こちらの方は私の代で100年企業になることが目標です。
○日本の構造問題として改革・改善したいことがあればお聞かせください。
これからは今よりもっとミクロの世界でボーダレス化が進行します。世界に目を向けなければ生きていけません。そのためにも海外で働く人や海外留学する人を、国として支援する制度を設けてほしいものです。海外で仕事をする人が増えれば、日本の良さを再認識する人が増えるのではないでしょうか。日本人としての誇りを持ち、世界のフィールドで、世界中の人と共に活躍できる人が増えればいいですね。
○御社の仕事の魅力と苦労をお聞かせ下さい。
当社は経営・マーケティングコンサル事業とともに、企業再生、新規事業開発、貿易事業を展開しています。さまざまな業種業態の仕事に触れ、多くの人に出会えること。そしてパートナーと親身になって課題解決にあたり、成功した時の喜びを共有できることが魅力です。
苦労は時間が足りないことですね。情報を取捨選択し、物事に優先順位をつけ、効率よく、しかも品質は高く、仕事を進めることが課題です。
○御社の強みをお聞かせ下さい。
昔からある社歴の長い業種から、ベンチャー企業まで、さまざまな業種業態・規模の企業の課題に応え、解決に導く知識と方法論を豊富に持っていることです。
また、それらの知識と経験をベースに、固定概念にとらわれず新しい事業を創り上げていくことが出来ることです。
○今後、どのような人材が欲しいかをお聞かせ下さい。
社員満足度を上げない限り、会社の発展はありません。その社員満足度とは給与、仕事のやりがい、面白さ、プライベートの充実度など、いろいろあると思います。その中で優先する価値観が私たちと同じ人と働きたいと思っています。
また、何事にもチャレンジできる、知的好奇心の旺盛な方。
そして、ビジネスの能力というよりも、総合的な人間力の高い方を求めます。
○会社の理念と今後の目標を教えて下さい。
最優先経営理念は、会社を永続させること。そして、共に幸せを享受し自分らしい人生を生き抜くことです。
そういう意味では会社を大きくすることが目標ですが、それが最終ゴールではありません。狙うのはバタフライ効果です。小さなことでも継続していき、大きな変化につなげ、やがて日本を変える力のひとつになることが目標です。
○日本を背負う若者へのメッセージ
自分の知らない世界の方が圧倒的に多いはずです。そのことを自覚し、自分の経験と夢を天秤にかけジャッジしてほしいと思います。つまり、自分の経験で夢をかなえられるのか、夢をかなえるにはどういう経験を積めばいいのかをよく考え、次の行動を決断してほしいと思います。
また、経験の無い人には意外かもしれませんが、一歩飛び出してみて後から振り返ればそんなに大したことなかったなと感じることは非常に多いです。是非最初の一歩目を踏み出す勇気を持ってください。