○幼少~学生時代についてお聞かせ下さい。
元気のいい、やんちゃな子供でした。小学校から中学校までは野球を、高校ではバレーボールをしていました。大学に入ると家庭の事情が一変し、学費を自分で稼がなければならなくなりました。焼き鳥屋や和食店などで、朝の10時から翌朝の5時まで3件のバイトを掛け持ちするなど、かなりハードに働いていましたね。でもアルバイトを頑張ればがんばるほど、学校へ通う時間が無くなり、なんだか虚しくなりました。そこでこれまでためた資金で自分のお店を出そうと決意し、大学を辞めました。
○社会人(サラリーマン)時代についてお聞かせ下さい。
大学を中退したあとは、さらに飲食店でのアルバイトを重ね、資金を稼ぎながら飲食店経営や料理の勉強に励みました。その頑張りが実り、23歳で大阪の布施に「鶏鳥Kitchenゆう」をオープン。その2年後には、株式会社ユウ・フード・サービスの設立に至りました。
○経営者としての喜びや苦労についてお聞かせ下さい。
スタッフの成長を見るのが何よりの喜びです。こまめに店舗に足を運んだり、個別ミーティングをしたりと、スタッフ達と接点を持つ機会を大切にしています。なにか問題が起これば彼らと共に解決し、ともに成長できるように心がけています。
どうしてそんなに店舗を増やすのかと問われることがありますが、それは「人を育てるため」です。当社では、意欲のあるスタッフは経営者になれるシステムを導入し、ひとりでも多くのスタッフを経営者へと導いていきたいと考えています。
○今後の社長自身の目標をお聞かせください。(プライベートでも構いません)
5カ年計画として、大阪・東京を中心にグループ店100店舗の営業を目指しています。今後は業態を広げるというよりも、“鶏屋 六角鶏”のブランドに的を絞り、店舗展開をしていく考えです。
○日本の構造問題として改革・改善したいことがあればお聞かせください。
日本、という大きな課題よりも、今目の前にある当社の経営やスタッフの成長に目が向いています。
○御社の仕事の魅力と苦労をお聞かせ下さい。
意欲があり努力を惜しまない人であれば、誰でも経営者になれる独立支援制度を実施しています。当社が100%出資をし、子会社の社長になれるシステムです。独立を目指す人にとっては開業資金が大きなネックになりますが、この制度を利用すれば、ノーリスクで開業できるのです。この制度があることで、スタッフとして働いている時から、将来は経営者になれるという夢がもて、仕事にもやりがいや喜びを感じられると思います。
○御社の強みをお聞かせ下さい。
仕入れと、人材教育の充実が当社の強みです。
人材教育については教育担当者を設け、私や会社の方針が全てのスタッフに行きわたるようにしています。そして当社のなによりの強みは、スタッフ一人ひとりが夢や希望を持って、日々仕事に向き合ってくれていることに尽きますね。
○今後、どのような人材が欲しいかをお聞かせ下さい。
笑顔と元気のある人がいいですね。仕事に必要な知識やマナーは研修で覚えられますから。それよりも、人間的に魅力のある人材を求めています。
○会社の理念と今後の目標を教えて下さい。
社員の物心両面を豊かにしたい、それが当社の理念です。そのためにも5カ年計画を達成し、グループ全体でしっかりと成長を遂げていかなければなりません。
○日本を背負う若者へのメッセージ
仕事でもそれ以外のことでも、続けることが大切です。継続することで経験をつみ、たくさんの知識が身につきます。
しかし物事を粘り強く続けるのは、簡単なことではありません。まず自分は何になりたいのか、目標を持ちましょう。目標があればそれをかなえようと、自然と意思も強くなっていくものです。“目標”と“強い意志”その二つを持つことが、継続する力を生み、人生を成功へ導いてくれます。